Episodes
-
《あらすじ》翌日。大吉が酔い覚ましの風呂から上がってくると、節子と長子の視線が冷たく突き刺さる。節子は大吉に、文子から迷惑なのでもう亨を誘わないでくれと電話があったと伝える。長子も同様の電話が弥生からもあったと母親に続く。良は深酒のため父兄参観を欠席してしまったのである。娘婿と飲んで何が悪いと開き直る大吉だったが、分が悪く家を飛び出した。
-
《あらすじ》大吉と良、亨の飲み会は終電が近づいていた。三人は女将が特に調理したきんぴらごぼうに舌鼓を打つ。深酒をした大吉が騒々しく帰ると、長子が起きてきて父親を叱る。高橋家では亨の帰りが遅いのは文子のせいだと、文子が年子に責められる。野田家では泥酔した良が着替えもせず、床で寝ていた。その朝、早く出勤する弥生は、父兄参観に遅れないようにと良に釘を刺して出掛かける。
-
Episodes manquant?
-
《あらすじ》野田家では、弥生とあかり、武志が一緒に食卓を囲むため良の帰りを待っていた。ところがその頃、大吉の行きつけの小料理屋「おたふく」で大吉と良、亨が乾杯し大いに盛り上がっていた。野田家では、仕方なく弥生たちが食事を始めていたが、武志が良の帰りが遅いことに不満を漏らすと、弥生は仕事だから仕方ないとたしなめるのだった。
-
《あらすじ》ある朝、五月は二人の男が「幸楽」の表で測量をしていることに気づいた。何のためにしているのかと問うと、直ぐ引き上げていった。その日の昼休憩。健治の知人だという不動産業者が現れる。遺産相続について健治に相談されたのだと言い、店内を品定めしだした。キミは怒り、男を追い出した。
一方、野田家では、弥生が良に武志の父兄参観に自分に代わって出席するよう頼んでいた。 -
《対談》とにかく文子がかわいそう。というのが今回の一人読みの感想だ。亨の母、年子と同居することなった文子は、生活費のやり繰り、食事の支度、朝のシャワー、電話の使い方まで年子に気兼ねすることばかり。味方になって欲しい亨は年子に任せておけばいいと言い、頼りにならない。自身も働く女性である山根基世は文子に同情することしきり。亨をはじめ「渡鬼」に登場する夫たちがみんな一人息子であることを指摘されると、息子をめぐり母と嫁の対立が鮮明に描かれていると、橋田壽賀子の筆の冴えに感心する。今回は「幸楽」で法要が営まれることから、お墓の問題が浮き彫りに。節子が岡倉家の墓に入りたくないと不満を漏らすシーンはコミカルで笑いを誘うが、墓については古くて今も何かと話題なる問題だ。橋田がお墓についても先取りしてドラマに取り込んでいると山根は驚く。
-
《あらすじ》幸楽の法要から帰った節子は大吉に、自分たちの墓をどうするかと不安を漏らす。二人とも岡倉家の墓に入るのが当然と言う大吉に自分は嫌だと節子は反対するのだが…
一方、高橋家では文子だけが居場所のない思いを抱えていたが、いざとなれば元のマンションに戻ることも考えていた。ところが、年子は自分の知人に部屋を貸すことになったと嬉しそうに話す。ついに逃れる場所を失った文子だった。 -
《あらすじ》引っ越しの翌日、文子は公衆電話から節子に同居の様子を報告し、まるで他人の家にいるようだと愚痴をこぼす。
「幸楽」で舅の四十九日が営まれることになった。節子も手伝いにやって来る。法要後、納骨の話になったとき、まだ墓を建てていなのでお骨をこのまま家に置きたいとキミは主張する。勇と邦子、久子は難色を示すのだが… -
《あらすじ》早速、望の小学校入学について文子と年子の意見が食い違う。普通の学校でいいという文子。年子は名門校に入れたいと主張するし、受験塾にも通わせると張り切っている。文子は亨に支援して欲しいのだが、母親に任せておけばいいというだけで夫は頼りない。
その頃、岡倉家では大吉と節子がつつましく夕食を取っているところへ長子が帰って来た。まだ食事をしていないという長子に節子は一品おかずを追加するという。大吉は自分との待遇の差に憮然とする。 -
《あらすじ》文子と亨、息子の望は亨の母、年子と同居することになった。文子にとっては仕事と家事、子育てのためにやむを得ない決断だった。食事の支度などは年子がしてくれるというが、文子にとっては気苦労だ。文子は朝シャワーにも気を使う。岡倉家では節子が文子の苦労を察知して気に病んでいた。
-
《対談》この回は平成3年の新年最初に放送された。山根は様々な事件があった年だったと振り返る。『渡る世間は鬼ばかり』の登場人物それぞれにも波乱の年が明ける。正月を一人で迎えた大吉に定年を迎えるサラリーマンの悲哀を感じると山根。そこへやって来た五月たちに手料理を振る舞い、味を誉められ微笑む大吉に、後に料理屋を開く伏線ではと指摘し、一年を通してドラマを書き綴る橋田壽賀子の構成力に感心する。
亨の母、年子と同居することになった文子に山根は同情し、自分の母親が善人だとして疑わず、妻の不安に気付かない亨にあきれる。
小島家の相続問題も暗雲が立ち込める。邦子と久子がキミの気を引こうとしてそれぞれが持参したメロンに山根は着目。皮肉を込めてキミがメロンを扱う姿に橋田のいたずら心が見られると楽しそうに語る。 -
《あらすじ》スキーから帰って来た長子は葉子のマンションを訪ねる。葉子は長子を外へ誘うが、エレベーターホールで太郎とすれ違う。長子に太郎との仲を悟られないよう、なんとかごまかす葉子だった。一方、野田家のマンションでは、引っ越しを翌日に控えた文子と亨がその部屋で暮らした思い出を懐かしく語り合っていた。だが心の中では、文子は年子との同居に不安を感じていた。
-
《あらすじ》翌日、夜勤明けの弥生が岡倉家に顔を出すと大吉が床で寝ていた。前夜、五月と文子たちが帰った後、酔いつぶれたのだ。大吉のために朝食の支度をして弥生は帰る。野田家では良と子どもたちが弥生の帰りを待っていたが、疲れている弥生は寝てしまう。仕方なく朝食を作る良と子どもたちだが、何となく楽しくなるのだった。
-
《あらすじ》一方、「幸楽」では邦子がメロンを携えて訪れ、キミの脚をさすりながらご機嫌を取っていた。遺産相続を有利に進めたいという下心が見え見えだ。そこへ久子と健治がやって来る。こちらもメロンを持参しており、下心が隠せない。それぞれの思惑を見抜いているキミは、三人に食事の支度をさせるなどこき使うのだった。
-
《あらすじ》新年を迎えた岡倉家に、勇と五月が愛と眞を連れて挨拶に訪れる。長子はスキーに出かけ、節子は文子のマンションに行っているという。一人で時間を持て余していた大吉は孫たちが来たのでご機嫌だ。大吉が作った手料理を振る舞い歓談していると、文子と亨、望がやって来る。文子たちは亨の母、年子と同居することになったという。それを聞き五月は心配そうだ。その頃、文子のマンションでは節子と年子が同居のため引っ越しの準備を進めていた。
-
《対談》第12回は夫婦共働きの高橋家にスポットを当てる。文子と亨が同時に泊りがけの出張をすることになった。文子は亨には内緒で岡倉家に一人息子の望みを預かってもらうが、思わぬトラブルに発展する…
働く女性が直面する仕事と子育ての両立について橋田壽賀子の筆が冴える。昭和の頃から令和の今も変わらない大きな問題だと山根基世は指摘する。
山根の同僚夫婦が多忙な余り、子どもを家政婦に任せっぱなしにしていたところ、家政婦に子どもと仕事とどちらが大切かと説教されたという、実例を披露し、普遍的な悩み事なのだと語る。
脚本に書かれた騒動を演じた俳優さんたちは大変だっただろうなと、山根は撮影現場に思いを巡らせる。 -
<p>《あらすじ》岡倉家では大吉と節子が孫たちの到着を楽しみにしていた。だが「幸楽」の愛と眞は友だちの家に行きたいと駄々をこねていた。野田家も同様で、あかりと武志が岡倉家には行きたくないと言い出した。結局二人だけでクリスマスイブを過ごすことなった大吉と節子だったが…</p>
-
《あらすじ》パーティーの当日。大吉が準備を進め、節子も料理に忙しい。その頃、文子と望が岡倉家へ向かう準備をしていたが、文子は急な仕事で出掛けることになってしまう。どうなる事かと望は不安になるが…
-
《あらすじ》大吉と節子のとりなしで文子と亨は矛を収める。文子たちの帰り際、大吉はクリスマスイブには眞たち孫をみんな呼んで、パーティーをしようと望に声をかける。早速「幸楽」にパーティーの知らせが入る。五月が相談すると、キミは出かけたらいいと、機嫌よく応える。野田家にも連絡がくるが、あかりと武志は乗り気ではない。
-
《あらすじ》岡倉家の三女、文子と夫の亨は共働きをしており、文子は仕事を理由に家庭を犠牲にはしないという信条だったが、文子と亨が同じ日に泊りがけの出張をすることになった。文子は息子の望をやむなく岡倉家に預ける。
翌日、大吉は会社を休んで望と楽しい時を過ごす。その夜、岡倉家に亨がやって来る。出張から帰ったが、誰も家にいないので、近所の人に望がここにいると聞いて急いで来たという。一足遅れて文子も岡倉家へ。文子が望を岡倉家に預けていることを知らなかった亨は、約束が違うと文子を非難する。売り言葉に買い言葉で、それなら離婚しようと文子は言い出した。 -
《対談》第11回には新たなキャラクターが登場。弥生の夫、良の母、ハナである。大阪から上京して、野田家に滞在する。山根基世は大阪弁を話すハナのセリフが難しかったと語る。方言のイントネーションに気を使うと、人物の気持ちを込めて読めているか気になるというのだ。
野田家では夫と子どもたちに働くことを反対され、孤立無援の弥生だったが、意外にもハナは弥生を支持し、弥生ができないことは家族で支え合えばよいと一蹴する。
そんなハナの出現に胸のすく思いがすると山根。理想のお姑さんとも語り、喝さいを送る。
一方「幸楽」では弥生が働き始めたことの影響で、キミにも変化が。五月に給料を払おうと言い出したのだ。女性が自立するためには経済的な自立が大切と山根も力説する。
- Montre plus