Episodes
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「kkaradaroukatdyno.438-(10:02).mp3」をダウンロード 私が子どもの頃は「人間は歳を取ると老化する」と言われていた。何事も新しいことを言う人はやや得意げに話すもので、「人間はね、加齢で老化するのは仕方が無いんだよ。体力も頭も20歳がピークであとはダメになって行くだけなんだ」などと言ったものだ。 そう言われるとガックリくる。なにしろ平均寿命が80歳を超えるのだから、人生というのは最初の20年だけが発展し、あとは衰退するだけというのだから夢がない。 ..
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「kfutoranaitdyno.433-(8:44).mp3」をダウンロード先日、「肥満の医学」に関する論文を少し読んでいたら、とても面白いものがあった。単なる医学ではなく、なかなか興味深い物だったので、その一部を紹介したい。 最初の論文は「人間は本来、太るはずはない」ということが書かれていた。動物はその動物に最適な体重にするために、おおくのシステムを持っていて、「これ以上、栄養を取る必要が無い」と言うことが判るようになっている。 だから、特殊な病気になった動物や、人間が無..
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Missing episodes?
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かつて「不眠症」といったけれど、最近では少し広い意味で「睡眠障害」と言う。一言で言えば「眠れないこと」だ。私も長い間、不眠症に苦しみ、なにしろ「夜が明けてこなければ眠たくない」という厄介な状態だった。次の日は午後から眠くて仕方がない。 でも、現代の大きな病気とも言われるほど睡眠に障害がある人がいるというのに、「睡眠とはなにか?」がまだ十分な解明されていないし、疑問点も多い。 私が「睡眠」に本格的に疑問を持ったのは、20年ほど前だった。そろそろいい年になって来たし、それまで不眠..
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さて、血圧、コレステロール、ストレスと進み、健康と長寿に関係するもので残されたものは、感染症(肺炎、インフルエンザ)や糖尿、ガンなどだが、それは少し後にして、ここで中間まとめとして、いったい、人間の健康や寿命を決めるのは何であるかを少し深く考えてみたい。 一つ一つのことは少しずつ詳しく考えていくことにして、まずは全体像を俯瞰してみる。まずは「運命的なもの」があり、個人としてはやや改善しにくいものだ。その一つに「人間の体の大きさ」、「人間の頭脳のビット数」などがあり、これは動物..
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「ストレス」という言葉がはじめて日本に登場してしばらくは、「ストレスとは何か」が主で、その頃、「どうしたらストレスが起きるのですか?」という質問がある時代だった。 その後、しばらくしてテレビなどで「ストレスの減らし方」が解説された時期があった。最近は、さらに先に進んで、「ストレスは仕方がないから、その解消法」と言う段階に進んできたように思う。「そんな小出しにしないで、最初から正確に指導して」と言う人もおられますが、医療も最初から進歩しているのではないので、仕方がありません。た..
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ストレスが病気のもとになることは十分に知られています。といっても、私の若いころはストレスと言う言葉がなく、最初に聞いた時には何かさっぱりわからなかったことを思い出します。 最近の研究の主流は、ストレスを避けるのも大切だが、それは仕方がないものとして受け止め、ストレスに耐性をつけようという方向に進んでいます。 Bandicam_20140430_120816084 先回、登場していただいた先生の話を再びしたいと思います。私の考えと少し違いますが、だからこそ、引用しながら整理す..
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(このシリーズは一般の方が少しでも自分の健康を知り、お医者さんの話をより正しく理解するためのもので、医師が行うインフォームドコンセントの患者側の勉強を目的としています。) さて、少し話が変わりますが、人の寿命はなんで決まっているのでしょうか? かつてローマ時代には平均寿命は25歳だったのに、なぜ今は80歳なのでしょうか? 世界の中には平均寿命が50歳ぐらいの国も多いのに、良い国に生まれたものです。 動物の寿命は、まず第一に体の大きさ、第二に頭脳の大きさ、で決まります。体の小さ..
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コレステロールや中性脂肪についての厚労省の説明は実に傑作です。 「脂質異常症というのは、血液中の脂質、具体的にはコレステロールや中性脂肪(代表的なものはトリグリセリド)が、多過ぎる病気のことです。「血液の中にアブラなんかあるの?」って思うかな。だけど、血液中にはコレステロール、中性脂肪、リン脂質、遊離脂肪酸の4種類の脂質がとけこんでいるんです。 ところが、血液中の脂肪が異常に増えても、ふつうは、痛くもかゆくもないんです。だから、自分では全然気づかないし、「脂質異常症です」と..
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コレステロールは血圧よりもう一つわかりにくいのですが、血圧が「物理的な圧力」なのに対して、コレステロールは形のある「物質」なので、理解はしやすいという面があります。 コレステロールの誤解は、今から50年ほど前、研究が不十分なのに「コレステロールは低いほうが良い」という誤解が日本社会に蔓延したことにあります。これはヨーロッパの研究をそのまま日本に持ってきたからで、ヨーロッパで「コレステロールが高い」というとアメリカやフィンランドでみられる300(血中100ccあたりのミリグラム..
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体は必要な血液を体中に流そうとし、それに必要な圧力を心臓で作って血液を送るということですから、人によって「正常な血圧」というのが決まることを先回、整理をしました。 つまり、普通に私たちが「病気」という中には、細菌やウィルスに襲われた場合が多いのですが、血圧やコレステロールなどは「自分で自分の体のコントロールが弱る」という病気のように見えます。 でも、厄介なのは現代の医学では「そうではない」と考えているのがわかりにくいところです。というのは、体が血圧を決めるとき、「必要な血の量..
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つい最近までの「血圧の正常値」は130以下となっていて、「低ければ低いほど良い」ということでした。少なくとも高血圧学会や厚労省のパンフレットなどには「130以下」としか書いていないので、「血圧=0」でも正常と言うことになりますが、血圧がゼロなら血流が止まるので、死んでしまいます。 普通は血圧が80以下の場合、低血圧症として「病気」であると診断されます。また手術のような時には血圧が下がるのはとても危険です。当然ですが、血圧は「低いほど良い」と言うことはなく、ここ10年ほど、国民..
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「血圧が高いほうが健康で、血圧が低いほうが命の危険が低い」という考え方は正しいでしょう? それとも「血圧の正常値は130、至適血圧119」という表現がより正しいのか? もし厚労省が新鮮味のある政府機関で、医学界が製薬業と分離されていて、学会のボス同士の勢力争いなどがなければ、「至適血圧119」を信用してよいでしょう。でも、今の状態では「自分の命と健康」を「政府と審議会の言うこと」に託することは少し無理があります。そこで、本当のことを良く知っておきたいと思います。 第一回は、「..
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120: 厚労省、関係学会がいう「望ましい血圧」130: 厚労省、関係学会が言う「上限」150: 数万人の「健康な人」の血圧の「上限」180: 80歳以上の人が長寿になる血圧最初に4つの数字を挙げましたが、命や健康に大きな影響を与える「適切な血圧」がこれだけあるというのはどういうことでしょうか? 結論から先に言いますと、原因は「単純な考えと未熟な医療、それに利権」です。でも、そんなことに私たちの命や健康を託することはできませんから、このブログで「本当のこと」を明らかにしたいと..