Episoder
-
朝寝髪 われは梳らじ 愛しき君が 手枕触れてしものを
-
おほろかに われし思はば かくばかり 難き御門を 罷り出めやも
-
Manglende episoder?
-
ひとり寝と 薦朽ちめやも 綾席緒になるまでに 君をし待たむ
-
打つ田には 稗はあまたに ありといへども 選らえしわれぞ 夜をひとり寝る
-
赤らひく 肌も触れずて 寝たれども 心を異には 吾が思はなくに
-
朝影にわが身はなりぬ 玉かぎる ほのかに見えて 去にし子ゆゑに
-
われゆ後生れむ人は わがごとく恋する道に会ひこすな ゆめ
-
たらちねの母が手放れ かくばかりすべなき事はいまだ為なくに
-
朝戸出の君が足結を 濡らす露原 早く起き 出でつつわれも 裳裾濡らさな
-
山遠き都にしあれば さ雄鹿の妻呼ぶ声は 乏くもあるか
-
君に恋ひうらぶれ居れば 敷の野の 秋萩凌ぎ さ雄鹿鳴くも
-
このころの秋の朝明に霧隠り妻呼ぶ鹿の声のさやけさ
-
春日野の萩し散りなば 朝東風の風にたぐひて 此処に散り来ね
-
秋風は急くとく吹き来 萩の花散らまく惜しみ 競ひ立つ見む
-
この夕 秋風吹きぬ 白露に争ふ萩の 明日咲かむ見む
-
奥山に住むとふ鹿の 宵さらず 妻問う萩の 散らまく惜しも
-
真田葛延ふ 夏野のしげくかく恋ひば まことわが命 常ならめやも
-
このころの 恋のしげけく夏草の 刈り払へども 生ひしくごとし
-
人言(ひとごと)は 夏野の草のしげくとも 妹(いも)とわれとし 携(たづさ)はり寝ば
-
晩蝉(ひぐらし)は時と鳴けども 恋ふるにし 手弱女(たわやめ)われは時わかず泣く
- Vis mere