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不安を煽る情報から適切な距離感をとり、正確に物事を捉えるにはどうすればいいでしょうか。
入山先生は「私たちは日本国内にいたら、日本の先行きを楽観視する『正常化バイアス』をもってしまう一方で、日本を離れたら今度は日本を悲観するという『非正常化バイアス』が働いてしまう。そのため正確に物事を捉えるにはバイアスがあることを自覚しながら、同じ枠内に止まらないことが必要だ」と解説します。
●本番組について
早稲田大学ビジネススクールの入山章栄先生が経営理論を思考の軸にしてイシューを語ります。
参考にするのは先生の著書『世界標準の経営理論』。ただし、本連載はこの本がなくても平易に読み通せます。
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https://www.businessinsider.jp/series/management-theory/
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広く社会の役に立つ仕事と聞きますが、どのような仕事を示すのでしょうか。
入山先生は「世の中に必要とされお金を稼いでいるあらゆる営利企業の仕事は、すでに人の役に立っていると言える。アインシュタインの相対性理論が当時誰も役に立つか分からなかったように、何が社会にインパクトを与えるかなんてすぐには分からない」と解説します。
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キャリアや人生の岐路において、意思決定に迷ったら何をしたらいいでしょうか。
入山先生は「人生の岐路においては、リスクをとったほうが後で後悔もせず、結果が出やすい。そしてリスクのとりかたとしては、なるべくほかの人がやっていないことに着目するといい」と解説します。
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通年化した渋谷区の路上飲み禁止。今後、観光地を中心に都市の規制はますます強まるのでしょうか。
入山先生は「世界的に見ると、路上飲みを規制していない国のほうが珍しい。だからこそ『路上飲みOK』を売りにするという考え方もあるが、渋谷区のグランドデザインとしてそれを採用しなかっただけだろう」と解説します。
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オンラインサロンや推し活。世の中に数多あるコミュニティのなかで、普及するものとそうでないものは何が違うのでしょうか。
入山先生は「共感した人たちが集うコミュニティが普及するには、キリストの死後にキリスト教をペテロとパウロが広めたように、教祖と信頼関係で結ばれた使徒が必要になる」と解説します。
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エヌビディアの出資で、一躍ユニコーン企業になった、日本発のAIスタートアップである「サカナAI」。
日本のスタートアップが世界に羽ばたくには何が必要でしょうか。
入山先生は「日本でAI開発を成功させるには、この分野で優秀な外国人をいかに取り込んでいくか。そこからもう一段、世界で跳ねていくには、本当は経営陣に外国人がいるべき。その先駆けがサカナAIかもしれない」と解説します。
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年功序列の廃止を発表した三井住友銀行。大企業での人事制度の抜本的な改革は浸透するのでしょうか。
入山先生は「年功序列の改革には、評価者の研修や既にいる社員の考え方を変えるなど、それ以外の会社の仕組み全体を変える必要がある。この難しさを伝えるため、僕は最近講演で聴衆のみなさんによく問う質問がある」と解説します。
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焼きたてピザの宅配サービスに本格参入を決めたセブン-イレブン。
その真の狙いはどこにあるのでしょうか。
入山先生は「セブンが配送コストの高い宅配事業に乗り出したのは、価格競争力が十分にある状態になったということだから、その本気度がみてとれる。従来とまったく新しいチャネルを獲得することで、その他商品の配送までコンビニの役割が広がり消費者のライフスタイルに影響を与えるだろう」と解説します。
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いま、日本では書店の数が大きく減っています。
このような縮小市場で生き残るには、どうすればいいでしょうか。
入山先生は「縮小市場で生き残るには、二つの戦略を徹底的にやるしかない。一つは残存者利益戦略で、もう一つはビジネスモデルに工夫を加えることだ。実はそれで成功して業績を上げているのが、北海道の釧路の書店である」と解説します。
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海外に行く人、行かない人。その違いはどこにあるのでしょうか。
入山先生は「人が海外に行く理由は、3つしかない。僕の場合はそのうち『好奇心』が主な原動力になっている。逆にそれら3つの要素が国内で満たされていれば、海外に行かなくなるのは当然である」と解説します。
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人はなぜ本を読むのか。この問いに対して、世間でしばしば言われる読書離れは実際どこまで進んでいるのでしょうか。
入山先生は「いまは子供向けの面白いシリーズものの本があり、小中学生は読書離れの感覚どころか本を読んでいる感覚がある。いい本を読むと誰かに進めたくなるように、『共感を生む』といったように読書にはそれ特有の効用がある」と解説します。
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高年収の総合商社にいながら、自身の思い描くキャリアを築く方法はあるでしょうか。
入山先生は「いまの総合商社は、4つの理由で個人のキャリアアップが描きづらい。若い人たちの感覚に合わなくなってきている」と解説します。
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お笑いの吉本興業のグループ会社である「FANY(ファニー)」がstand.fmを買収しました。
その狙いは何でしょうか。
入山先生は「今回の買収で吉本は、テレビにも、舞台にも、YouTubeにもハマらなかった芸人さんにさらなる可能性を提供できる」と解説します。
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猛暑の続く日本。
今後は居住スタイルそのものを再考するべきでしょうか。
入山先生は「今年は我々がこの先生きていく中で、いちばん寒い夏だ。CO2の問題をどうにかしない限り、夏の暑さはエスカレートし続ける。これからは少しでも夏を楽に過ごせるように、世間のルールが変化していくだろう」と解説します。
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多くの人が頭を抱える「先延ばしグセ」。
解決する手立てはあるのでしょうか。
入山先生は「先延ばしすることに罪悪感を覚える必要はない。人生はいかに重要でないことを先延ばしするか。有限な人生で『先延ばし力』は重要だ」と解説します。
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いまいる会社が合わなかったら、すぐに辞めるべきでしょうか。
入山先生は「『石の上にも三年』は、いまや迷信だ。我慢している時点でダメ。得られるかもしれない『機会費用』に目を向けるといい」と解説します。
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「いい会社」とは、どんなものなのでしょうか。
この単純ながら難解な問いに対して、様々な企業を見てきた入山先生は「カギは宗教化にある」と解説します。
今回は入山先生の新著『宗教を学べば経営がわかる』の発刊をきっかけに、「いい会社」と「宗教」の相関関係を紐解きます。
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長く愛されるコンテンツには、どんな特徴があるのでしょうか。
入山先生は「コナンにはヒット作に共通する要素が詰まっている。そのポイントは3つだ。良くできたマンネズリムの型、ファン層を拡大する声優のキャスティング、そして敵の正体がいまだに分からないことがある」と解説します。
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キャリアを重ねると無意識に進みがちな老害への道は、どうすれば阻止できるしょうか。
入山先生は「老害と呼ばれるのを防ぐには、まずは自分が謙虚になるしかない。そのためには新しいことに挑戦し、失敗し続けることだ。もう一つは、ズバズバ指摘してくれる人を周りに置き、ときに落ち込むといい」と解説します。
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移動手段として「船」の活用はこれから進むのでしょうか。
入山先生は「これから日本は水運の整備がもっと重要になる。そのときにポイントとなるのがエモさ、つまり情緒的な価値である。例えば香港やパリは水辺を非常にうまく使っている」と解説します。
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