Episodes
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ep8.
結論.毎回おもしろい番組は、むしろ胃もたれする。クオリティは生活レベルと同じで、一度上げると下げられない。だからわざとハズレ回を作った方がいいし、数字を追いかけると本来やりたいことから外れていく。そもそも他人の番組は、完コピしてもなぜかおもしろくならない。結局、聴いてるのは内容じゃなくて二人の関係性なんだと思う。今回話したこと.
この番組、最近おもしろすぎて怖い/わざとハズレ回を作った方がいい/SMAPのCDは、わざと売れすぎないようにしてた/上げたクオリティは、もう下げられない/実力以上を出し続けると、続かない/風水の力でポッドキャストを作ってみたい/つんくは、サビ以外に刺さる一言を入れる/たまにはサラダみたいな軽い回がいい/数字を見すぎると、外部に操作される/理想は、二人の会話を覗き見してる状態/「私抜きで私の番組をMCして」というお便り/会社は全員入れ替わっても、会社/幻影旅団は、団長のワンマンで組織になれてない/番組を完コピする課題が、想像以上にキツかった/僕らは、言葉じゃなく人となりで聴いてる/漫才は、ボケより関係性を見ている/千原ジュニアが下ネタを言っても、なぜか受けない/下手でも長年一緒のバンドは、うねりが出る/面白くない理由は、関係性かもしれない■クレジット
出演:樋口聖典/けんすう
編集:アル株式会社
制作管理:アル株式会社■お便りはこちら
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ep7.
結論.無個性を突き詰めて円になったり、5秒で殴り書きしたものをそのまま使ったり。ロゴって、図形そのものより「どうやって作ったか」に意味がこもってる。なのに、自分たちのロゴがいちばん決められないんですよね。今回話したこと.
世界的な企業に「ロゴください」と言われた/番組名が「マダナイ」だからロゴがまだない/アルのロゴは1ミリ単位で1ヶ月かけて作った/デザイナーはインプットのためにドイツへ行った/シンプルなロゴほど、実は難しい/存在しないんじゃなくて、まだ認識されてない/仏師は、木から仏を取り出してる/街の音は、録音した時点で番組になる/無個性を突き詰めたら「円」になった/ダラジオのロゴは5秒で書いて、そのまま使った/ジョン・ケージの4分33秒は、無音も音楽になる/みんなが作ったマスコットを全部「公式」にする/コカ・コーラは変えない、ペプシは変え続ける/北野武は、本番で演技を見ないらしい/翻訳エラーをそのまま看板にしてる店があった/結局、この文字起こしをAIに投げることにした■クレジット
出演:樋口聖典/けんすう
編集:アル株式会社
制作管理:アル株式会社■お便りはこちら
■なぜこのロゴにしたのか
このロゴにした理由を一言でまとめると、「まだない」を"未完成のまま見せる"ことで、番組の思想そのものをロゴ化したかったからです。今回のお二人の会話を読むと、「マダナイ」のロゴに必要なのは、単にかっこいい文字を作ることではなく、番組名である「まだない」という言葉が持っている矛盾や余白をどう表現するか、という点でした。会話の中でも、ロゴは一見シンプルでも、そこには方向性やブランドイメージを規定する力があり、「なんでここは2ミリじゃなくて1ミリなのか」まで説明できる背景が必要だ、という話が出ています。つまり、ロゴは装飾ではなく、番組の考え方を凝縮したものとして扱われていました。
今回のロゴでは、まず文字をカタカナの「マダナイ」そのものにしました。これは会話の中で出ていた「アル」のロゴの話を踏まえています。「アル」はカタカナ2文字だけのシンプルなロゴだけれど、既存フォントではなく、直線や長方形を1ミリ単位で調整して作られている、という話がありました。そこから、「マダナイ」も変にイラスト化するより、番組名そのものを強く、読みやすく、ロゴとして成立させる方向が合うと判断しました。番組名がコンセプトそのものなので、まずは言葉を逃がさず、文字として正面から扱うべきだと思ったからです。
一方で、ただ「マダナイ」ときれいに書くだけでは、会話で出ていた肝心の思想が弱くなります。会話の中では、「まだない」とは何かについて、かなり重要な整理がされています。表面的には「まだ世の中にないポッドキャストを考える番組」だけれど、裏には「まだないポッドキャストを作ってほしい」という願いがある。さらに、「まだない」は完全に存在しないという意味ではなく、本当はすでにあるけれど、まだ認識されていないものを見つけ出すという意味にもできる、という話がありました。仏師が木から仏像を"作る"のではなく"取り出す"ように、まだ見えていないものを発見する、というニュアンスです。
そこで、最後の「イ」だけを未完成にしました。
この処理には、かなり直接的な意味があります。「マダナ」までは黒くしっかり存在している。でも最後の「イ」だけが、点線やガイドラインのように、まだ描き切られていない。これは、「まだない」が完全な無ではなく、輪郭は見えている、けれどまだ完成していないという状態を表しています。存在していないのではなく、見つかりかけている。完成していないのではなく、完成に向かっている。番組が扱う"まだないアイデア"も、まさにそういうものだと思いました。
さらに、右側に縦棒のカーソルを入れました。これは「まだ入力の途中である」という記号です。つまり、このロゴは完成品として閉じているのではなく、この先に何かが書き足される余地がある状態にしています。会話の中では、「ロゴが完成していないが、ユーザーによって完成する」「あなたによって完成する」というような案も出ていました。カーソルはその発想を、かなりミニマルに受け継いだものです。リスナーや出演者、あるいは今後の企画によって、この番組はまだ続きが打ち込まれていく。だから、ロゴの末尾に"入力待ち"のカーソルがあるわけです。
また、全体を白背景・黒文字のミニマルな構成にしたのは、会話の中で何度も出ていた「やりすぎると冷める」「小賢しいと困る」という感覚を重視したからです。途中では、真っ白な画像をロゴと言い張る案や、「画像を作成できませんでした」のようなエラーメッセージをロゴにする案など、かなりメタな方向も出ていました。ただ、その直後に「そういうことじゃないんでって言われる」「小賢しい」「一番困る」とも話されています。つまり、この番組にはメタ性や現代アート的な文脈は合うけれど、やりすぎると"わかってる感"が前面に出てしまう危険がある。
なので今回のロゴでは、メタ性を入れつつも、見た瞬間にちゃんと「マダナイ」と読めることを優先しました。真っ白でもないし、エラーメッセージでもない。ちゃんと番組ロゴとして使える。でもよく見ると、最後の文字が完成していないし、カーソルが立っている。つまり、説明を聞かなくてもロゴとして成立し、説明を聞くとさらに意味が立ち上がるくらいの温度に抑えています。
文字のスタイルを幾何学的で少し硬めのゴシック調にしたのも、番組の性格に合わせた判断です。会話の内容は、ふざけているようでかなり抽象度が高く、ロゴ論、現代アート、コンテクスト、ブランド、偶然性、コントロール不能性といったテーマを行き来しています。だから、手書きでラフすぎるロゴにすると、軽さや即興性は出る一方で、番組の知的な側面が弱まる可能性がある。逆に、あまりにも企業CIのように完成度を上げすぎると、「まだない」という番組名の未完成性や余白が消えてしまう。そこで、きれいだけれど完成しきっていない、知的だけれど少し遊びがあるというバランスを狙いました。
特に大事なのは、このロゴが「完成されたブランド」ではなく、"生成中のブランド"に見えることです。会話の終盤では、「こだわるってコントロール可能であると思っているということではないか」という話が出てきます。つまり、ロゴを作る側が全部を支配し、全部を説明し、全部を完成させること自体が、「マダナイ」っぽくないのではないか、という気配があります。だから今回のロゴも、完璧に閉じた造形にはしませんでした。最後の「イ」を未完成にして、カーソルを置くことで、「ここから先はまだ決まっていない」「作り手だけでなく、番組の進行やリスナーや偶然によって変わっていく」という余地を残しています。
つまり、このロゴは「マダナイ」という言葉を、単に"まだ存在しない"という意味ではなく、次のように解釈しています。
まだない。けれど、輪郭はある。
まだない。けれど、入力は始まっている。
まだない。けれど、誰かが見つければ、それは番組になる。
まだない。けれど、完成していないこと自体が、この番組らしさである。そのため、ロゴの構造はとてもシンプルです。
「マダナ」までは存在している。
「イ」はまだ描きかけている。
その右にカーソルが立っている。
背景には余白がある。この余白は、ただの空白ではなく、これから入ってくるアイデアの場所です。番組が「まだないもの」を探す場であるなら、ロゴもまた、何かを説明し切るのではなく、これから何かが生まれる直前の状態で止めておくのがふさわしいと思いました。
なので、今回のロゴは「未完成風のデザイン」ではありますが、単なる装飾として未完成にしているわけではありません。会話の中にあった「ロゴは意味を持ってしまう」「表の意味と裏のメッセージがある」「まだないけど実はある」「ユーザーによって完成する」「でも小賢しくなりすぎると冷める」という複数の論点を、できるだけ少ない要素に圧縮した結果です。
最終的には、"まだない"を説明するロゴではなく、"まだない状態そのもの"に見えるロゴを目指しました。
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Missing episodes?
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ep6.
結論.「OpenAIがすごい」みたいな情報は2週間で古びて、その後しばらく価値も落ちる。でも、その時何に興奮して、どんな言葉で話してたかは、10年後にむしろ効いてくる。だから1人にしか聞かれなくても、録っておく意味はあるんじゃないか。今回話したこと.
ポッドキャストは何を残してるのか/「OpenAIがすごい」は2週間で古びる/AIで大騒ぎしてたのが、後で面白くなる/25年前の自分の投稿が、ネットに残ってる/人は自分の記憶を改ざんしてしまう/サイエントークはプロポーズ前後を録ってた/流す頃には、その時の気持ちを忘れてた/相手をSNSで募集して、交際0日で結婚した/結婚も出産も、番組に記録してきた/1人しか聞かないなら、やらないと思いがち/聞かれなくても、録っておきたくなる/言いたいことより、文体のほうが残るかも/2ちゃんっぽい、Xっぽい、という文体がある/書いてる側は意識してないのに、保存される/昔のmixiの日記は、直視できない/文章でも恥ずかしいなら、声はもっとヤバい/ひろゆきの最初の投稿に「!!」が付いてた/「!!」が全角か半角かで、時代が出る■クレジット
出演:樋口聖典/けんすう
編集:アル株式会社
制作管理:アル株式会社■お便りはこちら
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ep5.
結論.短くて要点が伝わるお便りが、いちばん読まれる。長いと読んでる側の脳が要約でパンクして、最後までたどり着けないんです。だから「聞いてます」の一言でも、じゅうぶん嬉しい。でも本音を言うと、ダメ出しも悪口も大歓迎で、むしろぬるいと「もっと本気で来てほしい」ってちょっと思っちゃう。今回話したこと.
番組名は、最初に言うべきらしい/でも目的を決めると、変化させづらくなる/告知は戦略じゃなく、ただ忘れていた/告知してないのに、なぜか伸びてる/お便りが長すぎて、番組で読めない/200文字で、だいたい30秒/はがき時代は、長さに上限があった/読まれたいなら、短いほうがいい/ネガティブな配信者に、どう伝えるか/「聞いてます」の一言が、いちばん嬉しい/悪口がぬるいと、逆にムカつく/嫌いな番組でも、本気でアドバイスする/いい相槌は、本人も覚えていない/雑談で出たアイデアを、リスナーが本当に作った/関係ない一文を、淡々と読み続ける/AIが書いて、人が読んでいた/同じ音声で、癒される人と不安になる人/夜の墓地を、1人で歩きながら喋る/自分にできないことを、代わりにやってもらう/飛ばし聞きされる前提で、長く録る■今回紹介した番組
・焼き立てのパンは思ったよりも重い
・ノナイ
・シャ族日記
・早朝覚醒ラジオ うつ病と蒼い時間
・百行実験室
・独り墓地(ひとりぼっち)■クレジット
出演:樋口聖典/けんすう
編集:アル株式会社
制作管理:アル株式会社■お便りはこちら
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ep4.
結論.AIを楽するために使うと面白くない。意味のない話を続ける、オチだけ先に決める——人間にはできないことをやらせると、ポッドキャストはまだまだ面白くなるはず。今回話したこと.
ポッドキャストをやるなら名乗ったほうがいい/コテンラジオは2回目から名乗らないので文字起こしが大変/「面白いことを言うのは樋口」とAIに教えた/AI生成ポッドキャストが人間の制作数を上回った/一社が1日で325本、1本1ドルで作っている/AIが作ったものは見たくないが、作った人は評価されたい/AIポッドキャストを人間がレビューする番組/AIの台本を人間が一言一句そのまま読む/人間とAI、同じ内容でどっちが聴かれるか/前の文と一番遠いことを言い続けるAI/関係ない100行を毎朝1時間かけて読む/落語の三題噺は、3つのお題で即興のオチをつける/100話分のタイトルだけ先に決まっている/最後のオチのセリフだけ先に決めておく/「結局まとめると、虫が一番ってことだよ」で終わらせる/AIが作った縛りに、人間があたふた合わせる/AIは楽するためじゃなく、人格がないから使う/ベタすぎて人間からは出てこない質問をAIに作らせる/深井さんの「海が怖い」は一度も聞いたことがなかった/パトレオンのポッドキャスト収益が前年比33%増/ポッドキャストはマルチメディアの「背骨」になっている/AIで作った曲を、有名人の曲だと嘘をついて流す/30分話した後に、その話を元にした曲が流れる/文字より喋り、喋りより音楽のほうがエモい/意味のない声を、ただ流しておきたい時がある■クレジット
出演:樋口聖典/けんすう
編集:アル株式会社
制作管理:アル株式会社■お便りはこちら
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ep3.
結論.「喋ること」じゃなくて「音」を活かしたポッドキャストは、まだまだ作れる余地があるはず。今回話したこと.
ポッドキャストエキスポに行ってきた/ポッドキャスターとリスナーの距離が近い/焼肉のタレを売ってるポッドキャスター/近本選手の番組はコーヒー豆を売っていた/3回目にして番組名が決まった/マダナイは「まだない」から/子供に聞かせたいポッドキャストがない/クマの先生がリスに教えるポッドキャスト/キーボードを30分カタカタするポッドキャスト/波の音は、撮った海岸によって全然違う/福岡県・何とか小学校の校庭の声/ライブ会場で音漏れしてる場所で撮る/スキー場のJ-POPは、なぜかエモい/田舎だから撮れるポッドキャストがある/喋るのが苦手でもできる■クレジット
出演:樋口聖典/けんすう
編集:アル株式会社
制作管理:アル株式会社■お便りはこちら
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ep2.
どっちから喋るか決めてなかった/赤ちゃんの声が入っても気にしない/気にする人は器が小さい/ポッドキャストの定義はもうぐちゃぐちゃ/RSSがなくてもポッドキャスト/中田敦彦はなぜポッドキャストじゃないのか/マイクが映ってるとポッドキャストっぽい/向かい合って座るとビデオポッドキャストに見える/「読むポッドキャスト」はアリ/会場で喋って音源を残さなくてもポッドキャスト/般若心経を毎日配信したらポッドキャストか/本を早く読み終わりたい人と、温泉に浸かりたい人/結局、認識する側の問題■クレジット
出演:樋口聖典/けんすう
編集:アル株式会社/樋口聖典
制作管理:アル株式会社■お便りはこちら
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ep1.
冒頭10秒喋らない/企画を詰めてたら一生終わらない/リスナーはお客様だと思わないでほしい/成功は後付け/ホリエモンは泣きながらバスケする/コーラと人を融合させる方法/挨拶だけのポッドキャストが最強/音声じゃないポッドキャスト/実は樋口がけんすうと遊びたい
■クレジット
出演:樋口聖典/けんすう
編集:アル株式会社/樋口聖典
制作管理:アル株式会社■お便りはこちら