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糸島半島の東の玄関口、福岡市西区の千里にある三所神社のすぐ近くにある縦2メートル、横1.8メートルの岩にまつわる話。
ある年の大晦日のこと、ごう音と共に大きな岩が村に落ちてきます。
村は大騒ぎになり、神占いをすると神意で千里離れた高麗から飛んできた岩だということになります。
そこで、村では粗末な扱いをしてはいけないことになり、岩に締め縄を張って祀ることになります。
お陰で村では正月の注連飾りの準備も全くできなかったとか。
この地区にはこの習慣がいまでも残っていて正月のしめ飾りはしない家が多いそうです
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この程、糸島の引津湾に万葉集の歌に出てくる植物を栽培する万葉の里植物園が開園しました。
といっても、これから三年計画で植えていくということで、先ずは土づくりからということで、万葉集に出てくる花が見られるのは来年からになりそうです。
糸島には万葉集にでている植物が60種類くらいあるそうですが、その植物がこの地に適しているかどうかを探るのも大変だとか。
何しろ海のすぐ側の畑ですから潮風対策が一番苦労するそうです。
来年の春、どんな花が見られか楽しみです。
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安曇族の長である安曇磯良は大川市の風浪宮の初代宮司となりますが、磯良は高良山とも関係が深いといわれます。
磯良は神功皇后に仕え、朝鮮出兵では水先案内したり、神功皇后の手足となって大活躍します。
その功績で、神功皇后は高良山の支配権を磯良に与えたといいます。
当時、高良山では胴が採れていたそうですから大変な支配権です。
古代でも、船代や軍備費は必要だったようで、住吉族には水田~裂田の溝を与えたのだそうです。
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風浪宮には大変ユニークな神事がありました。
それは4月に行われる火清鳴弦御祈祷(ひきめん・ごきとう)という神事。
弓の弦を鳴らして氏子を清める神事です。
これは神功皇后が朝鮮から帰国されてお産に入りますが、難産だったため、悪霊を慰めるために弓で音を鳴らし、悪霊を退散させ、無事に出産させたとったことがあり、
こういった神事が残っているということでした。
大変貴重な神事です。
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4月から9月までは安曇族の足跡を訪ね信州を歩きました。シーズン10に入りました。
今回はその続きで福岡を歩きます。
阿曇族の長である阿曇の磯良の足跡を追跡します。
大川市に風浪宮があります。ここの神社は磯良が神功皇后と共に朝鮮出兵から帰還の際、嵐に遭遇、流れ着いた場所です。
白鷺に導かれた場所に神社を作り、その初代の宮司になったのが磯良です。
神社の近くには磯良の墓だとみられる大きな石蓋をもった磯良塚がありました。
※写真は磯良ツカ
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新潟県の妙高山の近くに関山神社はあります。ここには秘仏といわれる仏像があります。
その仏像は番組で紹介した安曇族が持ち込んだとみられる二つの仏像(対馬の浄林寺の仏像と安曇野の観松院の仏像)に似ている仏像がここにある、というので訪ねました。
しかし、秘仏ですから寺の奥深くにしまわれ、数年に一度しか顔を見せてくれないのです。
そこで、二つの像の写真を寺の総代と地元の仏像研究者に見せ、話を伺ったところ百済で作られて日本に持ち込まれたとみられること、大きさ、形、など共通点が多く、同じ頃、百済で作られたものだろうという話でした。
しかし、寺に持ち込んだのが安曇族かどうかは不明で、現在は渡来人がもちこんだのでは、という結論だということでした。
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安曇族は新潟県の糸魚川から塩の道である千国街道を通り、安曇野をめざしたとみられています。
このルートは塩を運んだ道であり、日本海の産物を運んだ道でもあり、そして、糸魚川のヒスイを運んだ道とも見られています。さらに運搬に携わったのは安曇族かもしれません。
安曇族は海を渡る技術をもっていました。朝鮮半島との交易に携わり、ヒスイも朝鮮半島の国々に運び、その代わり鉄を我が国に持ち込んだのでは、というのが今週の話です。
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新潟県糸魚川はヒスイの産出地として知られる場所です。
市内中心地から車で10分ほど 高台に上ったところに、縄文時代にヒスイ製品を作っていた加工工房がありました。長者ヶ原遺跡といいます。
標高90メートル、日本海から2.5㎞ほど入った場所にありました。
今から約5000年~4000年前の遺跡です。
初めは大珠という直径5センチを越える大きな玉を作って、これに穴をあけ装身具として作っていたそうです。
時代と共に形も小さくなり、勾玉などへ変わったいったのです。
遺跡には茅葺きの屋根をもった縄文時代の住居が2~3棟再現されていました。
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安曇族の本拠地は福岡市の志賀の島です。
志賀の島には島の至る所に神功皇后の伝説が残っています。
そして、安曇族の長である阿曇の磯良の話も志賀海神社にある二つの亀石に残っています。
亀石は本殿のすぐ横にあり、下の海の中道を見下ろす場所に置いていあります。
亀石はその名のように海亀そっくりの形をしています。
阿曇の磯良はこの亀に乗って、鞨鼓を胸に、舞を舞いながら神功皇后の前に現れるのです。
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穂高有明矢村には「矢矧三宝大荒神社」、通称「弥助神社」があります。
ここには、弥助という男が、あるとき助けた山鳥が美しい娘となって現れるという民話が残っています。
娘は弥助の妻となり、やがて十三の節がある山鳥の尾羽を使った矢を作ります。
この矢が八面大王を坂上田村麻呂が撃つ力になるという民話です。
神社には、弥助と山鳥の矢がご神体として祀られているそうです。
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八面大王ゆかりの場所を訪ねています。狐島という場所があります。
高瀬川と穂高川に挟まれた場所で州が形成された場所にあります。
狐島の名前の由来は、八面大王が狐に化けて逃げてきたから、だとか藪が多く狐が多かったからだとか、いろんな説があるそうです。
この狐島に1体の観音像がありました。
安曇野に多い馬頭観音かなと、よく見ますと驚いたことに馬頭ではなく狐の顔が彫ってありました。
案内人の川崎さんの話では、狐の顔が彫ってあるのは、恐らく安曇野でもこの1体だけでないだろうかということでした。
※ 写真は狐島の観音像
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八面大王のの本拠地だとされるのが有明山の近くにある鼠穴地区です。
ここには、道路のすぐ側に玉垣で囲まれた場所にねずみ石という不思議な伝承をもった石があります。
大きさは1メートル四方くらいで饅頭型の石です。
この石の一部分に握りこぶしくらいの穴があいています。
この穴は有明山の山上にある金明水、銀明水につながっているとか、或いは、善光寺までつながっていて、かつて善光寺で地震があったときその騒動の音が穴から聞こえてきた、といった話しが伝わっている不思議な石です。
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八面大王が住んでいたといわれる魏志鬼の岩窟のすぐ近くの有明山神社には面白い石碑がありました。
開運招福という石碑です。
石の形は五円玉を1メートルの大きさにして、真ん中の四角い穴が開いておりその穴をくぐるものです。
面白いのは真ん中の四角い穴を口の字として読む点です。
口の前後と左右に1文字づつ文字が書いてあり、その文字と口の字を合わせて読むと一種の熟語になるという石です。
片方の側には、吾唯足知とあり、(われ・ただ・たるを・しる)つまり、分に安んじて貪らない、そして、もう片方には吉呼員和とあり(きちを・よんで・かず・わす)喜びを集めて和やかにという熟語になっていました。
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穂高神社の境内をゆっくり歩きますと、よく神社のことを理解できます。
境内には銅像が二つあります。
一つは、日光泉小太郎と犀龍社です。小太郎は安曇野を切り開いて肥沃な土地にした伝説的人物。
もう一つは、白村江の戦いで百済支援に大きな功績があった阿曇比羅夫の像です。
例年9月に行われる行われる「お船祭」は白村江の戦いで戦死した比羅夫の命日にちなんで行われていると伝わっています。
本殿の横のお船会館には、お船祭りで使用されるお船や穂高人形が展示してあります。
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穂高神社は志賀の島の志賀海神社とは深いつながりがあります。
それは、航海や漁業の安全を守る綿津見の神をそれぞれが祖神にもつからです。
穂高神社のご祭神は穂高見の命、綿津見命、それにニニギの命の三神です。
そして、重要なの穂高見の命が祀られている本殿、中殿の屋根の部分。
勝男木が棟の中央から左右にVの字状に伸びていること。
この形が船の棹の形だとか櫓や櫂の形だとかいわれるものです。
これが海人族の神であることを表しているのではないかといわれます。
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安曇族の安曇野での拠点となった場所は明科であったといわれます。
そして、明科には大きな伽藍をもった寺があったといわれます。
それが明科廃寺といわれ、現在も発掘調査が続けられています。
調査に携わってこられた安曇野市文化財保護審議会委員の大澤慶哲さんの話では瓦はたくさん出土しているが、伽藍があったかどうかは未だ分からないということ。
そして、安曇氏とお寺の関係もわかっていません。
というのは、調査地点は住宅地であるため調査の範囲が限られているからです。
安曇氏のお寺であったのか、さらに安曇氏の居館があったのか、今後の調査結果が待たれます。
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安曇族は仏像をもって安曇野へ入った、そして有明山が見える場所、明科(あかしな)に拠点と作った、というのがちひろ美術館の松本猛さんの説です。
松本さんは、その明科に安曇族は寺院も作ったのではないか、それが明科廃寺とされる場所では、とみています。
その証拠に塔の原という場所があり、かつて、塔が建っていた可能性があるとみています。
さらに、最近の調査でも多量の瓦が出土いるのです。
しかし、長年調査に当たっている安曇野市の文化財保護審議会委員の大澤慶哲さんの話では、どのような建物が建っていたのか、まだまだ発掘してみないとわからないと
いうことでした。
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安曇野の松川村にある観松院の仏像は、安曇族が持ち込んだのでは、とみていらっしゃるちひろ美術館の松本猛さん。
話はどうやら、527年の磐井の乱と関係ありそうです。
松本さんの説では、磐井の乱の際、磐井がヤマト王権側に敗れたため磐井側だった安曇族は日本海を遡って逃亡。
新潟県糸魚川あたりから陸路安曇野へ入ったのではないか、その際、仏像ももって安曇野へ入った、とみています。
そして、安曇野の有明山が見える明科辺りを拠点としたのではないかとみています。
有明山は対馬にもあり、安曇族と関係の深い山だから、ということです。
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安曇野の松川村のお寺、観松院には銅像菩薩半跏像という仏像があります。
この仏像は6世紀の後半から7世紀の初め頃、百済で作られ日本に持ち込まれたとみられるものです。
持ち込んだのは志賀の島を拠点に活躍していた安曇族だ、という説を展開しているのは安曇野の「ちひろ美術館」常任顧問の松本猛さん。
松本さんは、磐井の乱がきっかけで安曇族が九州から日本海沿いに北上し、新潟県糸魚川あたりから仏像をもって安曇野へ入ったのではないか、と見ていらっしゃるのです。
※左の仏像が観松院のもの。右は対馬の仏像。
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信濃大町の塩の道博物館「ちょうじや」の隣には大町の祭りを紹介する流鏑馬会館があります。
これは7月の若一王子神社の流鏑馬を紹介している場所です。
流鏑馬の射手士は毎年10町から10人の6才から9才までの男の子が出場します。
衣装は下は袴、上は陣羽織です。
出場する射手士の子供は一日神様として扱われるそうで、人が見てる前では地面に足をつけてはいけないことになっており、馬の乗り降りも大人に抱っこされてするそうです。
頭には三階傘というものをかぶり、その上ににわとりの人形をつけています。
これが神様であることの象徴だとか。
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