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  • 2022年2月17日(木)収録

    「気候危機とアート」シリーズ podcast3

    スピーカー:住友 文彦(キュレーター)、ロジャー・マクドナルド(AITプログラム・ディレクター)

    松澤宥展、1960年代のアートとエコロジー、環境を批判的に捉えるアート、そしてアートが今の時代において果たす「道具」的な役割について話しました。

    「生誕100年 松澤宥」展 https://nagano.art.museum/exhibition/matsuzawayutaka Global Conceptualism:Points of Origin, 1950s -1980s https://queensmuseum.org/2017/11/global-conceptualism 豊島美術館 https://benesse-artsite.jp/art/teshima-artmuseum.html
  • 2022年2月3日(木)収録

    「気候危機とアート」シリーズ podcast2

    スピーカー:住友 文彦(キュレーター)、ロジャー・マクドナルド(AITプログラム・ディレクター)

    アート、テクノロジー/ニューメディアの関係、とくに「自然」が大きく人間活動によって変わっている現在、環境をテーマにする展覧会の役割とは?

    Yuku Hui, Art and Cosmotechnics, E-flux Architecture, 2020 シューリー・チェン(Shu Lea Cheang) https://mauvaiscontact.info/ 展覧会の開催による環境への負荷については、ロサンジェルス近代美術館のピピロッティ・リストの個展について、アーティスト・コミットのウェブサイトに詳細なレポートが発表された事例がある。https://www.artistscommit.com/reports/pipilotti-rist-moca
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  • 2022年1月28日(金)収録

    「気候危機とアート」シリーズ podcast 1

    スピーカー:住友 文彦(キュレーター)、ロジャー・マクドナルド(AITプログラム・ディレクター)

    水俣と自然、環境汚染や気候危機におけるアートの役割、記憶と歴史の関係などについて話しました。

    つなぎ美術館 https://www.tsunagi-art.jp/ 石牟礼道子『苦界浄土 わが水俣病』(講談社文庫、2004年)雑誌連載後1969年に出版。会話で「1972年」と述べているのは文庫版です。 W.ユージン・スミス/アイリーン・美緒子・スミス『MINAMATA』中尾ハジメ訳(クレヴィス、2021年) 上村智子さんは「かみむら」ではなく「うえむらともこ」さんです。お詫びして訂正いたします。 緒方正人『チッソは私であった 水俣病の思想』(河出書房新社、2020年)
  • 2020年4月17日(金)にMAD生限定で開催されたイベント「オンライン ミングリアス Mingli-Zoom!」のトークを収録。(1時間29分)

    スピーカー:中森康文(テート・モダン インターナショナル・アート写真部門シニア・キュレーター)、住友文彦(アーツ前橋館長)、ロジャー・マクドナルド(AIT、フェンバーガーハウス館長)

    モデレーター:堀内奈穂子(AIT)

    [ キーワードやURL ]

    テート・モダン|Tate Modern:イギリス・ロンドンのテムズ川畔、サウス・バンク地区にある国立の近現代美術館。テート・ブリテンなどとともに、国立美術館ネットワーク「テート」(Tate)の一部をなしている。 アーツ前橋|Arts Maebashi:群馬県前橋市にある公立美術館。美術を中心としたさまざまなジャンルの芸術を紹介していく芸術文化施設。 マリア・ヴァルショウ|Maria Balshaw:現 テートギャラリー ディレクター フランシス・モリス|Frances Morris:現 テート・モダン ディレクター 『Tell them I said No』:2016年に発行されたマーティン・ハーバート(Martin Herbert)の著書。アート界から距離を置いた、あるいはアート界の構造と敵対的な立場をとるさまざまなアーティストにまつわるエッセイ集。ルッツ・バハー、スタンリー・ブラウン、トリシャ・ドネリー、デイヴィッド・ハモンズ、アグネス・マーティン、キャディ・ノーランド、ローリー・パーソンズ、シャルロッテ・ポゼネンスケなど。  ロザリンド・E・クラウス|Rosalind E. Krauss:(1940- )アメリカのポストモダニズムを代表する美術評論家、理論家。 レイナ・ソフィア:正式名称は、ソフィア王妃芸術センター|Museo Nacional Centro de Arte Reina Sofía。スペイン、マドリードにある近現代美術館。ピカソの代表作《ゲルニカ》の常設展示がある。 マーシャル・プラン|Marshall Plan:第二次世界大戦後に、当時のアメリカの国務長官ジョージ・マーシャルの提案によって推進された、ヨーロッパ諸国に対する復興援助計画。 スペインかぜ| Spanish Flu (influenza):第一次世界大戦中の1918年(大正7年)に始まったH1N1型のA型インフルエンザウイルスによるパンデミックの俗称。猛威をふるった1918年から1920年までに当時の世界人口約16億人のうち5億人が感染し、4,000万(WHO)〜5,000万人(Crosby A. 他の研究による)の死者を出したといわれている。 エドヴァルド・ムンク|Edvard Munch:(1863-1944) ノルウェーの画家。聖職者や知識人を輩出した由緒ある家系で生まれたが、5歳のときに母を、14歳のときに姉を結核で亡くし、幼い頃から死が身近にあった。スペインかぜを患い回復したと言われ、自画像を描いた作品《スペインかぜをひいた自画像》(1919年)がある。 エゴン・シーレ| Egon Schiele:(1890-1918) オーストリアの画家。クリムトの弟子であり、20世紀初頭のポートレイト絵画で最も影響力のある人物として知られる。1918年にスペインかぜの犠牲となった。2018年に没後100年を迎えた。 ヴァルター・ベンヤミン|Walter Benjamin:(1892-1940) ドイツの思想家。1936年に発表した論考「複製技術時代の芸術作品」は、写真や映画などの複製技術が、伝統的な芸術作品から「アウラ」をはぎとる過程を考察し、芸術と人間の関係がどのように変化したのかを論じた。 エアロゾル|aerosol:化石燃料等の燃焼に伴って発生する微粒子。気体中に浮遊する微小な液体または固体の粒子と周囲の気体の混合体。いくつかの異なった過程により大気中での光や熱のエネルギーの流れを変化させ、気温を変化させる効果をもつ。(出典:国立環境研究所 地球環境研究センター) 「アメリカン・エフェクト:アメリカに向けられたグローバルな視点1990-2003」展|「American Effect:Global Perspectives on the United States 1990-2003」:2003年にニューヨークのホイットニー美術館で開催された展覧会。50名(組)のアーティストが参加。キュレーターはローレンス・リンダー。参加作家のひとり、会田誠の作品「戦争画RETURNS」シリーズの《紐育空爆之図(戦争画RETURNS)》(1996年)が展示され議論を呼んだ。 ヴァンダナ・シヴァ|Vandana Shiva :(1952- ) インドの哲学者、環境活動家、科学哲学博士。1987年に生物多様性や種子の保全、有機農業を推進する団体Navdanya(ナヴダーニャ)財団を設立。 モンサント|Monsanto Company:かつて存在した、アメリカミズーリ州に本社のあった多国籍バイオ化学メーカー。2018年6月、ドイツの大手バイエル社 (Bayer) による買収・吸収が完了し、モンサントの企業名は消滅した。 エクスペリエンス・エコノミー(経験経済)|experience economy:エクスペリエンス(経験)を重視する市場経済を示す言葉。顧客にとっての「体験」こそが、経済価値になるという考え。 内藤 礼|Rei Naito:(1961- ) 日本のアーティスト。パーマネント作品として2001年「このことを」 家プロジェクト・きんざ(直島)、また2010年には豊島美術館にて「母型」を発表。 ジェームズ・タレル|James Turrel:(1943- ) アメリカのアーティスト。主に光と空間を題材とした体験型のインスタレーション作品を制作。 エサレン研究所/エサレン協会| Esalen Institute、通称: Esalen:1962年にマイケル・マーフィーとリチャード・プライスによってアメリカ、カリフォルニア州ビッグサーに設立された心理学・ アート・ボディワーク・スピリチュアルな実践等の総合宿泊研修センター。 アンナ・ハルプリン|Anna Halprin:(1920- ) アメリカの舞踊家、振付家。「ポストモダンダンスの母胎」(市川雅著『アメリカン・ダンス ナウ』より)として広く知られ、実験的な芸術が生まれるきっかけになった人物として多くのアーティストに影響を与えた。 ザネレ・ムホリ|Zanele Muholi:(1972- ) 南アフリカ共和国ウムラジ生まれ、ヨハネスブルグ在住。南アフリカを拠点に活動するヴィジュアル・アクティヴィスト。黒人女性であり、レズビアンを表明しているアーティストで、特に黒人のLGBTQのコミュニティの人々を表現に取り入れた芸術活動を通じて社会的な意識変革を目指した運動を積極的に展開。2020年4月よりテート・モダンで開催予定の展覧会は延期となった。(instagram : @muholizanele) タクタイル|tactile:英語で「触知できる」「触覚的に感知できる」という意味合いをもつ形容詞。 《空のプロジェクト:遠い空、近い空》:アーツ前橋の野外看板を用いた廣瀬 智央による2013年の作品。ミラノ在住のアーティストと前橋市内の母子生活支援施設「のぞみの家」の子供たちが、お互いが見ている空の写真をやりとりした〈空の交換日記〉を通じて制作された。アーツ前橋での展覧会「地球はレモンのように青い」は休館に伴い会期を変更。 東洋文庫ミュージアム:国宝5点、重要文化財7点を含む約100万冊の蔵書を誇る、世界5大東洋学研究図書館の一つ。2020年3月末の休館中に、解説を中継する様子をニコニコ動画で生配信した。(ニコニコ美術館) OECD(Organisation for Economic Co-operation and Development):経済協力開発機構。欧米諸国、アメリカ、日本などを含む約30か国の加盟国によって、「世界最大のシンクタンク」として様々な分野の国際経済全般について協議することを目的とした国際機関。(参考:文部科学省ウェブサイト)
  • 2018年3月17日(土)に開催されたイベント「オルタナティヴ・アートスクール・(チラシ)フェア vol.0」のミニ・トークを収録。(37分)

    ナビゲーター:中里龍造(DAYDREAM THEATER 主催/映像ディレクター)、ロジャー・マクドナルド(AIT副ディレクター)

    [ キーワードやURL ]
    - アート・コレクティヴ|Art Collective:単独ではなく、複数でチームを構成し、その集団的主体性をひとりのアーティストとする考え方が2010年代に一般化した。定義自体はまだ曖昧だが、アーティストがサバイブしていくための戦略とも考えられる。(『美術手帖』2018年4・5月号より引用)
    - デイドリーム・シアター|DAYDREAM THEATER:東京造形大学で映画や映像を学んだ卒業生を中心とした、クリエイティブコレクティブ。2018年3月に、リサーチプロジェクト「身体が半分、機械になっても僕らにしかできないことをやるよ。」の活動のベースである北海道道東エリアで「静かな集まり」という ツアー、イベント、パーティーも実施。
    - コズミック・コンシャスネス|Cosmic Consciousness:「宇宙意識」と呼ばれる、通常の人間が持っている意識を超えた、より高次の意識形態。1901年に発表された、イギリス生まれの精神科医リチャード・モーリス バック(Richard Maurice Bucke)による著書『宇宙意識』(ナチュラルスピリット、2004年)の中でも探求されている。変性意識状態(覚醒時の意識と異なる意識状態:睡眠・催眠・トランス等)をまとめた初めての試みとして宗教者や神秘主義者だけでなく、アーティストや一般の人々の体験談も記された。バックはそれらの体験が個人の狭い視野を押し広げ、個の存在がより広く複雑な宇宙の領域と繋がっていることを示唆した。
    - 北海道立北方民族博物館:北海道、網走市の小高い丘・天都山(てんとざん)の頂上近くにある博物館。北方地域の諸民族の文化とその形成に関わりの深い先史文化を紹介。
    - シャーマニズム|Shamanism:原始宗教の一形態。シャーマンを媒介とした超自然的・霊的存在との交渉を中心とする宗教様態。極北・シベリア・中央アジア、北米の先住民に一般的で、類似の現象は南アジア・東南アジア・オセアニアなどにも見られる。
    - サイケデリック運動(サイケデリック・ムーヴメント)|Psychedelic Movement:1960年代後半に巻き起こった、幻覚剤LSDがもたらす知覚体験を元にしたサブカルチャーの一大ムーヴメント。
    - セルフ・オブリタレーション / 自己消滅|The Self-Obliteration:草間彌生が自身の自伝『無限の網』(作品社
    , 2003年)にて語っている言葉。
    - ジル・ドゥルーズ|Gilles Deleuze:(1925-1995)ポスト構造主義を代表するフランスの哲学者。
    - リチャード・バックミンスター・フラー|Richard Buckminster Fuller:(1895-1983)アメリカ、マサチューセッツ州出身の思想家、デザイナー、構造家、建築家、発明家、詩人。

  • 2018年3月13日(火)アーツ前橋にて収録。

    ナビゲーター:ロジャー・マクドナルド(MADプログラム・ディレクター/AIT 副ディレクタ―)、住友文彦(アーツ前橋館長/東京藝術大学大学院国際芸術創造研究科准教授)

    アートを生きるためのひとつの「道具(ツール)」としてとらえたとき、アートは社会や個人に対してどのような役割があるのか

    近年、住友氏とロジャー・マクドナルドが注目している「アルテ・ウティル(有用芸術)」(Useful Art) ムーブメントを軸に、その考え方を提示したアーティストのタニア・ブルゲラ(キューバ)によるインタビューなどを紹介しながら、2人の知見や経験をもとに「アルテ・ウティル」の歴史と実践について話しました。

    [ キーワードやURL ]
    - MAD2018「What Can Art Do?」
    - アルテ・ウティル|Arte Útil :有用芸術
    - アリステア・ハドソン|Alistair Hudson :イギリスのキュレーター
    - タニア・ブルゲラ|Tania Bruguera :(1968- ) キューバのアーティスト
    - チャールズ・エッシュ|Charles Esche:(1963- )イギリスのキュレーター
    - 関係性の美学|Relational Aesthetics
    - 民藝運動
    - ジャック・ランシエール:(1940- )フランスの哲学者
    - プロジェクト「表現の森」について
    - 「横堀角次郎と仲間たち 草土社の細密画から、郷里赤城山の風景まで」@アーツ前橋 2018/3/17(土) - 5/29(火)
    - 「Art Meets 05 菊池敏正/馬場恵」@アーツ前橋 2018/3/17(土) - 5/29(火)